・木の枝を車の後にさして停車している古い車
故障車のしるしで、少々渋滞になってものんびりかまえます。
またKL郊外でに住んでいるのですが、
・ヘルメットをかぶらずオートバイに乗る(高級車を持っている)近所の人
(近所へ出かけるだけ?、暑い、などやむを得ないのかもしれません。)
3.ロードタックスの取締りしかしない?警察官
他に罰金をはらったのは駐車違反だけです。
これらについては、”これもマレーシア”と気楽に考えることにいます。

しかし一方で、知人の空港などへの送迎は必要最小限にし
またわたしも交通費や駐車料金がかかっても、自分で動くようにしています。
というのはマレーシアでの、
・同乗者が交通事故にあったときの責任
・日本では考えられないような原因の自動車事故
・日本と比べた人口比死亡事故率の高さ
・日本とは異なる自動車保険
を考えるからです。
以下に、マレーシアの自動車事故、整備状況、オートバイ運転者について
わたしの経験や知っていることをまとめます。
〔事例1:整備不良が原因と考えられる交通事故〕
KL近郊のハイウェイの道路わきで
・小型トラック ・大型ローリー ・転倒したオートバイ
が関係するぞっとするような死亡事故の直後に出会いました。
しかし、そんなバカな!と驚いたのは
先頭に止まっている小型トラックのドライブシャフトが外れて道路に接触しています。
(ドライブシャフト:運転席のエンジンから後輪につなぐ太い鉄製のパイプ)
事故が発生した流れは、
1.先頭を走る小型トラックのドライブシャフトが外れて路面に落ち異常走行になった。
2.後ろを走っている大型ローリーがあわててハンドルを切った。
3.すぐ脇を走っていたオートバイに接触してオートバイ運転手は転倒し、
大型ローリーの後輪で轢かれた。
というところだと思います。
わたしの推測が正しければ、小型トラックの運転手もしくはその所有者は、
過失ではなくもっと重い責任があります。
〔事例2:高年式(?)車の整備不良〕
でこぼこ道などのショックで、前輪をささえる鉄製部品(名前不明)が
突然ポッキリ折れた。(2件の事例)
このようなことになると前輪タイヤが「とっけはっけ」の方向を向いてしまい
まっすぐ進めずハンドルもきかなくなります。
非常に危険で、もし高速で走っているときにで起こったらと考えると恐ろしくなります。
そのほか、マレーシアでは無免許のオートバイ運転者は過半数と推測され
・反対車線路肩の逆送
・渋滞中に道路中央を走って反対車線を走る車を驚かせる
バイクはあとを絶ちません。
(KL中心部、南部の開発が進んだ地域ではそれほどではありませんが)
マレーシアの交通事故死者率は人口比では日本の5倍程度になると思います。
〔マレーシアの保険〕
では、交通事故の損害を補償する自動車保険はどうなっているのでしょうか。
基本的な自動車保険では、本人や親族からの訴訟がないと同乗者への保険金は
払われません。
※詳しくは → まれーぐまの業務日誌 保険 をご覧ください。
では、どのくらいのドライバーが搭乗者保険をかけているのでしょうか?
知り合いの日本車を4台も使っているリッチな中国系マレー人にたずねると、
『ローカルで搭乗者保険に入る人はほとんどいないし、
交通事故の同乗者で保険金を請求する人もそれほどいない。』
とのことです。(死んだらそれで終り?)
つまり自損事故で同乗者を死なせたり重度障害を負わせても
マレーシアで事故の補償を受けるには、本人や親族から訴訟を起こしてもらう
必要があります。
ですから
・日本より危険なマレーシアで同乗者の命を預かることの責任、
・同乗者が事故にあった後の金銭と精神的な負担
(海外での入院治療、日本への遺体搬送や葬儀など)
を考えると、今のところ気安く送迎を引き受けられないのがわたしの現状です。