マレーシアで不用意に救急車を呼ぶと
自分の望まない病院に
搬送されることがあります。
そして、
公的病院の救急治療レベルは
低いと感じます。
〔最近の経験〕
ローカルの知人が
夜間に交通事故に会い
足を骨折してしまいました。
本人は、プライベート病院での
治療を希望しましたが
到着した救急車は
ガバメントの救急車のため
プライベート病院には搬送できない
と断られました。
それで、SERAYANG病院の救急部門に
搬送されました。
そして、
公的病院の救急治療はお粗末です。
骨折しても
最近はギブスをしないことが多いです。
しかし、内出血がおさまらないのに
すぐにその場でギブスされてしまいました。
その上、なんと
知人は痛みのため一晩一睡もしていないのに
(ギブスのセメントがまだ湿っていました。)
翌朝には、即刻に退院を求められました。
1週間後に再度検査してから
次の治療法を考えるとのことです。
※マレーシアの公的病院は、ベットが不足し
資金的にも苦しいのでしょう。
・4時間に及ぶ開腹手術を受けた患者が
4日後には退院を求められた
・高額な薬は短い期間分だけ渡す
ことがあります。
知人は、プライベートの救急車を呼んで
すぐに地元のプライベート病院に転院し、
1週間入院して、ふさわしい治療を受けました。
※20分ほどの距離での搬送費、現金300RM
さらに、キャッスレスの保険カードがあったけれど
治療前にデポジット500RMを支払いました。
マレーシア政府が運営する病院にも
高度な治療を受けられる病院があります。
例:KLのGH〔ガバメントホスピタル〕
スンガイブローの別棟にある病院など
しかし、この経験から、
救急搬送で
以下の3点に注意したい感じました。
1.治療を受けるにはパスポートが必要
緊急時に備えて、
最低限
・パスポートのコビー
・クレジットカード
・海外旅行保険の連絡先
・保険が適用されるカード
※クレジットカード付帯保険なら
期間中に保険が有効なクレジットカードと
カード会社が契約している保険会社の連絡先
は、いつも身に着けておきましょう。
参考情報
医療保険 日本のクレジットカード付帯保険と日本の一般的な海外旅行保険
2.治療を受けたい病院の救急車を呼ぶ。
住まいの近くで救急治療が必要になったとき
どこの病院で治療を希望する決めておき、
ふさわしい救急車を呼びましょう。
(わたしは、近くのプライベート病院の
救急部門の電話番号をスマホに登録)
〔参考情報〕
マレーシアで救急車を呼ぶには
999に電話をかけます。
しかし、さまざまな団体が
救急車(救急搬送)を運営しています。
先の経験のように、
ガバメントの救急車が来てしまうと
プライベート病院に行きたくても
政府系の病院に搬送されてしまいます。
3.契約している保険会社の
提携病院を確認する。
また、デポジットが必要か確認する。
※先の経験では、
知人は転院したKPJ病院への入院時に
キャッシュレスの保険カードがありましたが
500RMのデポジットを求められました。
※※わたしの保険では、自分で支払い、
後からかかった費用を請求します。
ずっと以前に夜間にスポーツで転倒し
頭を打って記憶が混濁したので
知人の車で、サンウェイ病院に行きました。
すると、まず2,000RMのデポジットを
要求されました。
(1)キャッシュレスで治療できる医療保険
・ローカルの保険会社
カード提示だけで治療する病院を
前もって確認
・日本の海外旅行保険会社、
クレジットカード付帯海外旅行保険
治療を受ける前に確認
(2)自己負担し、後から請求する医療保険
現金かクレジットカードで
デポジットを支払いましょう。
海外で単身で活動中なら
意識を失うような状況では
救急車はどこへ連れて行くかわかりません。
しかし、
・意識がしっかりしている
もしくは、
・家族が近くにいる場合
なら、
緊急時にどのように対応するか
前もって決めておくことをすすめます。
そして、たとえ自宅近くでも
運転免許証のほか
・パスポートのコピー
・クレジットカード
・医療保険の連絡先
は、いつも身に着けることです。
とくに、
日本の海外旅行保険会社や
クレジットカード付帯海外旅行保険を
利用しているなら、
・保険会社の連絡先のメモ
を、身に着けている必要があります。
参考情報
医療保険 日本のクレジットカード付帯保険と日本の一般的な海外旅行保険
以上です。